欠損金繰越期間
2013年10月22日
火曜日は多摩センター。爽やかな朝から少々肌寒い朝に変わりつつある今朝は、厚手の上着に着替えて駅頭へ。いつものように6時30分駅頭スタート。今朝の新聞各紙によれば日銀の地域経済白書で全国9地域のうち北陸を除く8地域で景気の回復が見られるようになったようだ。やっと、アベノミクスの効果がじわじわと地方まで及んできたようだ。昨日の予算委員会での総理の答弁にも自信があふれていた。このまま進んでほしいものだ。一方、製造業や中小企業の雇用回復はまだまだのようだ。加えて成長分野のいわゆるベンチャー企業の伸びも順調とは言い難い。政府は法人税率の引き下げや設備投資減税によって成長戦略の柱としようとしているようだが、これだけでは物足りない。これから成長しようとする分野(バイオ・再生可能エネルギー、新医療分野、次世代農業など)の事業を行っている企業は、そもそも赤字を覚悟で研究を重ねているわけで、企業としてそんなに簡単には黒字体質には持ち込めないのである。よって、これらのベンチャーを本気で政府が支援しようとするならば、いわゆる「欠損金繰越期間」を延長してあげることが落ち着いて研究などに打ち込める成長戦略なのではないだろうか。既に周辺国の韓国・台湾などはこの欠損金の繰越期間を13年から15年に設定している。ちなみに日本はたったの7年。7年で研究を終わらせて黒字にしろというのには少々無理がある。アメリカでも20年。ヨーロッパ諸国は無期限なのだ。成長企業の支援とはそのようなものではないだろうか。国への提案を続けていきたいと思った今朝は、台風が心配な2385目。
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